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家具作り奮闘記

初まりは、当時お付き合いしていた方のお父さんからの依頼で「お店の外に置くゴミ箱を作ってくれ」からです悪戦苦闘して作り、お別れした以後も3年、4年、5年とお店の前を通る度、置かれてあったのを思い出します家具を作るきっかけでもあり、家具に対する姿勢が芽生えたのも、この頃からだと思います。その後、いろいろ作りましたがまだまだ趣味の域を抜けてない作品ですね。

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木の種類、材質、形にすごく興味を持ち始めて来た頃の木製テーブルです。



ロゴにも、興味を持ち念願の焼印を手に入れました。
(デザインは、大工の三代目と言う意味です、三日間考えに考えたロゴ)
実は焼印のデザインを作る、参考になった家紋のノレンです。代々受け継がれて来た岩佐家の家紋です。
祖父のお父さん、おじいさんは学校の先生だったらしい。もっと前はダイキュウだったのか?
洒落の効いた家紋です。





リフォーム工事をさせて頂いた施主様の息子さんのために依頼を受け作りました学習机です。
塗装に興味を持ち、初めてスプレーガンを購入し色付けしました。
その後はウレタン塗装やクリアー塗装にスプレーガンは、大いに役立ちました。
それから、机、椅子、TVボードなどいろいろ作る様になり、住宅にも取り入れる様になって来た頃です



それでは、一部の作品例の紹介と製作風景、家具造りの奮闘ぶりをご覧くださいませ。

杉の板でテーブルを作りました、かなり大きなテーブルです、二枚の杉板を合わせ一枚の大きな板にするため裏に溝を彫りボルトで固定、補強にちぎり加工を施しました。ちぎりには板の割れを防ぐ役目と同時に装飾などの意味合いがあります。





足をつなぐ時に開けたビス穴を木栓で隠します。同じ材料にこだわり木栓を作り穴埋めします。木材に割れた部分があったのでちぎり加工を施します。木栓の余った部分を慎重にノコギリで切ります。木面に傷が付かない様に注意しながら切断していきます。次にちぎりの部分ですがちぎりに使う木材は堅い木を使います。ちぎりの素材にはウリンを使いました。本体と異なる材料を使うことにより遊び心も生まれます。

次にサンドペーパーがけをします、荒目から順に細目まで丁寧にペーパーがけをします私はこの作業を怠ると仕上がりに差が付くと思っています。

塗料を塗り仕上げていきます。木の質感や手触りを残すためオイルフィニシュの塗料を使ってもよかったのですが今回は半艶仕上げのウレタン系塗料で塗装することにしました。





この作品は下の部分に施主様が使っておられた食器棚に、上部天板を乗せてテーブルとして使えるようにしたのですが作業にあたり、天板は白っぽくしたいと思っていて、自分では塗装しか出来ないので思い切って家具屋さんに依頼し作ってもらった物だ仕上がりを見て”さすが家具屋さん”真っ白で、艶々で、ピッカピカ!塗装ではここまで綺麗な仕上がりは出来ません。しかし金額を見てビックリ これをきっかけにメラミン化粧板仕上げを手がけるようになっていきました。家具屋さんには何度も何度も押しかけては質問攻めして、ごめんなさいです。(笑)





まだまだ初心者です。施主様実験台にしてしまいごめんなさい。
この写真はトイレの中に取付た箱型収納ですが箱だらけにしてしまいました。





メラミン化粧板のピッカピカに魅了され。なにか作りたくて仕方がなかった結果、宝箱を作っちゃいました
メラミンはR形状の丸みも出来るので、これからいろいろなも物作りに応用出来そうな感じです。





時々なのですが店舗の仕事が入ることがあります、住宅と違い冒険が出来る場所だと思っています、デザインセンス空間、見せ方、すべてにおいて住宅とは正反対で施工が楽しくなります。いい意味でここぞとばかり実験台にさせて頂いております。





この頃になると、ごく当たり前のように化粧棚、埋め込み箱型収納をつけています。





施主様、お持ち込みの収納とメラミンカウンターを使い造り付けのキッチンカウンターを作りました既製品との組み合わせでいかに使い勝手を良くするかを考えました。





これは私の家ですがリビングと一体型のTVボードを作りました。なにがすごいと言う訳ではありません。今まで木だけで作るTVボードはいくつか作って来ました。しかしメラミン仕上げで作るこのTVボードは、こだわりとしてボードの内側やラックの中もメラミンで仕上げ、機器に合わせた寸法で製作しました。まだまだ扉であったり引き出しは家具屋さんほどうまく作れず完成品とは呼べない作品です。
ディスプレイ本棚を設置しました。実は通販で購入しました。(色合いはばっちりです)1セット1万8千円で痛い出費となりました。ディスプレ用の扉が作れない私なので仕方なく購入。この上に重いスピーカを設置してみたのですがぐらつきが不安です。私が作ったTVボードに乗せてみるとぐらつきもがたつきもありません。人が乗っても大丈夫なくらい頑丈に取り付けてあります。今回は勉強代だと思い、いつかスキルを上げ「作り直しをしなくては。」と思いました。



メラミン化粧板貼り付けの作業風景です。ふだん私と若手2人で作業します。下地には化粧カウンターとしてもそのまま使うことが出来るカウンター材を使っています。(もったいないですが・・・)
家に造り付けで作業を行う場合、強度としてもですが、どの場所に取り付けを行う場合でも施行がし易いなどの利点もあります。
面取りについてですがいろいろな道具を試してきていますが、やはり手作業での面取りが一番きれいに仕上がります!作業としては素材がかたく削るのに時間と労力がかかる作業工程です。
はみ出したボンドを丁寧にふき取り完成、なめらかに仕上がりました



寝かしに寝かしておいた単水栓、自分の家用にと大事にとって置いたもののはずが、使わずじまい!!ここぞとばかりに施主様にプレゼント。カウンター台はメラミン仕上げ陶器製の洗面ボールは施主様の支給品。ここに紹介した洗面ボールは狸で有名な信楽町のマルイチ奥田陶器店さんの物で以前より、よく利用させて頂いてます種類も豊富でリーズナブルなお値段。見に行くだけでも楽しくなる所です。ちなみに風呂桶なんかもありました。



箱型収納とカウンターだけで組み合わせた造り付けの施工例です。毎回のことですが補強のために壁下地が大変な作業になります。凝った作りに仕上げたのでクロス屋さんも大変な作業です。



施主様の手書きの図面を元に製作。TVとは別にスクリーンが下りてくるホームシアターラックです。音響好きの私ですがここまで本格的な音響システムは初めてで、スピーカーの角度、スクリーンとの隙間、すっきり収納出来る配線、見る位置・距離などを忠実に施主様のお望みを取り入れた作品です。このリビングは壁、床、天井、全てに防音対策を施した部屋に仕上がりました。今までで一番作り込んだのでクロス屋さんには苦労かけたと思います。


久々に、天板から扉、内部にいたるまで全て木材使用の家具(下駄箱)を作りました。中央にある扉は全て種類の違う木を集め 鏡面仕上げ塗装をしました。木の材質の違いで鏡面仕上げによる、塗装ムラをいかに少なくするかが難しい。今まで色々な塗装(家具屋のウレタン塗装、クリアー塗装、カシュー塗り、漆塗り、ピアノ塗装)の他、車の塗装まで見てきましたが、材質や塗料によって工程、塗装方法が違い、私がしていることは、まだまださわりなんだな。と改めて実感しました。



最近の作品です。自分の思いがそのまま形に表れる様になってきました。新築では当たり前の様に箱型収納を作り造り付けの家具を取り入れる様になりました。まだ家具作りに関して勉強不足ですが、これからも突き詰めて家具作り、家造りに携わっていきたいです。ちなみに今まで紹介してきた物、家具は施工料を頂いておりません・・・なぜなら、大工仕事に関してプロと意識していますが家具作りは、まだ素人同然だからです。